熊本城
お城が好きです。
お城の近くで育った幼少期。城は遊び場ですぐそこにあるものでした。
中学生の頃だったか高校生の頃だったか、熊本城に行きました。
その迫力に圧倒されました。
そびえたつ石垣。
広すぎる空堀。
私が見てお城だと認識していた建物よりはるかに大きな櫓群。
そして本丸に鎮座する大天守と小天守。
お城が好きだ。
元々好きだったお城がさらに好きになり、沼に落ちた瞬間でした。
少し大きくなってもらったお年玉を一口城主として寄付しました。
いただいた城主証は誇らしく、宝物になりました。
お城が好きだというたびに、好きな城は「熊本城です」と即答していました。
2016年4月、2度の地震が熊本を襲いました。
あの勇ましい石垣が、
「櫓が復元されました」とお便りをいただいたばかりだった櫓群が、
熊本の象徴だった天守が。
天守から瓦が落ちて砂埃が上がる映像やネットニュースに、言葉をなくしていました。
あれから3年半。
今年の1月にもまだ入れない熊本城を訪れてはいたのですが、もう一度訪ねてきました。
「千田先生と行く熊本 特別講演会と熊本城の今を訪ねる」ツアーに参加してきました。
西南戦争で天守は燃え、昭和の時代に再建された天守。石垣は熱劣化をしており、復旧するにも脆くなっているため割れやすいそうです。はがれた破片もかき集めて、数ミリ単位で復興・再興しているとのことでした。
崩れたままになっている石垣も、どこから落ちたものなのか、どこにあったものなのかを推測しながらであるため、20年以上の歳月がかかるだろうとの予測でした。
まずは天守から復元しようとの方針であるため、まだまだ手が付けられないままになっている石垣がそこらに散在していました。
地震が夜であったために、誰も傷つけなかったこと。
これからのお城の保存のあり方を見直すきっかけになったこと。
講演会では様々なお話を伺うことができました。
少しずつ
されど着実に復興している熊本城。
これからも大好きなお城です。
<<言語聴覚士>>